知恵の輪文化の話題/暮れのテーマソング「第九」

なぜ年末に第九なの?


クリスマス、大晦日と大きな行事が続く年末ですが、もう一つ忘れてはならないのが「第九」。

年末には、いたる所で第九のコンサートが開かれています。どうして年末に第九といわれても、特にこれといった理由はありません。また、世界に目を向けてみても、年末にこれほど第九を歌うのは日本だけ。それにはいくつかの説やエピソードがあります。

まず、第九の第4楽章の「歓喜の主題」が「苦悩を越えた歓喜」というテーマであるために「新しい年への希望」と重ねられているという説。
もう一つは、「歓喜の主題」の歌詞がキリスト教色が希薄なこと。そのため仏教徒の多い日本でも受け入れやすいという点。



また、昭和18年、太平洋戦争の状況が悪化する中、法文系学生で満20歳に達した者へも徴兵令がくだりました。彼らは入営期限を間近に控えた12月の初旬、繰り上げ卒業式の音楽会(東京音楽大学‘東京芸術大学音楽部’の奏楽堂で行われた出陣学徒壮行の音楽会)で「第九」の第4楽章を演奏しました。 やがて太平洋戦争も終わり出征した者のうちの多くが戦死し、生きて帰ってきた者達で奏楽堂の別れの際に演奏した「第九」を再び歌おうという事になりました。それが今の「年末に第九」というように定着していきました。つまり「日本の第九」は、戦場に散った若き音楽学徒への鎮魂歌(レクイエム)だったということなのです。

今年も、いろいろな事がありましたが、新しい年は「苦悩を越えた歓喜」というようないい年にしたいですね。






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19981211


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