知恵の輪今週の食/食後にいいことについて

食べてすぐ寝ると牛になる?

昨夜はぐっすり寝たのにどうしても昼過ぎに眠くなる…。
実はこれ、当然のことなのです。「食べる」という活動をすると全身の血液は消化作用をするために胃や腸に集まります。ですから、食後すぐに運動しようとしても筋肉に血液が足りませんし、勉強や仕事をしようとしても脳に使われる血液が普段より少なくなっているので効率は上がりません。むしろ、うとうとと眠くなってしまう始末。
食後に私たちを眠くさせる作用にはもう一つ大切なしくみがあって、食事で得た成分が脳に作用すると「満腹物質」というものがでます。「満腹物質」が出ると、「食べ終わったよ」、「満足したぞ」という情報が脳全体に広がります。この情報は、「食べることは終了した」という情報と同時に、「眠ってもいいよ。」という情報に切り替わるしくみになっています。


「満腹物質」は、昼に限らず朝も夜もごはんを食べた後には出てきます。でも、朝は睡眠をとった直後ですし、「これから一日がはじまるぞ。」という精神的な気合も入っているため、眠気は昼や夜ほどは襲ってきません。

ところで、「食べてすぐ寝ると牛になる」というのは本当なのでしょうか。この言葉は、「食べてすぐ寝るのはよくないことだよ。」というニュアンスで使われますが、果たして本当に食べてすぐ寝るのは健康上悪いことなのでしょうか。

実は、私たちの体のしくみがそうさせるように、食べた後30分から1時間横になることは、健康上は良いことなのです。 これは、肝臓の悪い人には重要な治療法になっていますし、日頃から胸焼けや胃のもたれを感じている人は右を下にして横になるのが最善なのです。
「いやいや、食べてすぐ寝ると牛になるという意味は、食べてすぐゴロゴロすると太ってしまうということじゃないの?」という方、その通りですね。体は、少しでもエネルギーを蓄えようとするわけですから、いつまでもごろごろしていたのでは脂肪が溜まっていくばかり。そのエネルギーを燃焼させなければなりません。

お腹のまわりの脂肪が気になり始めたあなた、食後少し休んでから疲れない程度に散歩などの軽い運動をすると脂肪の燃焼を促し、成人病の予防にも効果がありますよ。





来週は疲れたときには酸っぱいものです。




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19980508